篠笛は古来より日本各地に伝わる笛です。
全国に数多くある祭囃子や神楽と共に伝えられ、六つ穴や七つ穴などさまざまな種類の笛が、それぞれの地域に受け継がれてきました。
その後時代を経て、歌舞伎囃子の三味線との相性を考えられた笛が生まれ、唄用の篠笛として広まりました。
さらに、現代ではドレミ調に調律された篠笛も広まっています。
大塚竹管楽器では「古典調・邦楽調(唄用)・洋楽調(ドレミ調)」の3 種類の篠笛があります。
祭囃子で奏でたい、長唄や民謡を奏でたい、ピアノなど洋楽器と合わせたいなど、目的に合わせてお選びください。
篠笛は、古来より庶民に親しまれてきた竹管楽器です。
村のみんなが楽しみにしてきた祭りで、ピーヒャラ ピーヒャラ と鳴り響く澄んだ音色は、
私たち日本人の心に染み込んだ 暮らしの一部として存在してきました。
ときには、気を駆り立てて祭りを盛り上げ、ときには、さまざまな情緒をしっとりと歌い上げる。
篠笛の奏でるその時間は、庶民の暮らしに欠かせない、小さな幸せのひとときだったのではないでしょうか。
私たち大塚竹管楽器の笛師は、その小さな幸せのひとときを守るため、一本一本 正直に篠笛に向き合っています。
その年一番と思える篠竹を買い付け、全国各地に伝わる音色を大切にし、受け継がれてきた技術によって篠笛を丁寧に仕上げていきます。
私たちには、今、残したい音色があり、そして伝えたい伝統文化があります。
竹を知りつくし、音を知りつくし、一本一本 丁寧に篠笛作りに取り組む職人の想いがそこにあります。
江戸末期より受け継がれてきた手仕事 獅子田の篠笛は、小さな幸せのひとときをお届けします。